RainyRelaxation BLOG No.006
朝、カーテンを開けたら雨だった。
空は暗い。
道路は濡れている。
天気予報を見ても、一日中雨。
こんな日はどうするか。
家でテレビでも見る?
いや。
昼から飲みに行こう。
今日は車を置いていく。
電車に乗って、少し古い町へ行く。
蕎麦屋でもいい。
寿司屋でもいい。
港町の食堂でも、温泉街の居酒屋でもいい。
まだ昼前なのに暖簾をくぐる。
外では雨が降っている。
席に座ったら、
「とりあえずビール。」
ここから、今日の休日が始まる。
昼から飲む。それだけで少しワクワクする
夜に酒を飲むのは普通だ。
仕事が終わってから飲む。
夕飯と一緒に飲む。
居酒屋へ行く。
でも昼酒には、夜の酒にはない楽しさがある。
時計を見ると、まだ12時半。
外では普通に人が働いている。
電車も走っている。
買い物をしている人もいる。
その時間に、自分は刺身をつまみながら酒を飲んでいる。
これがいい。
「今日は休みなんだ。」
という感じが一気に強くなる。
しかも外は雨。
晴れていたら、
「せっかくだから、どこか見に行こうか。」
となるかもしれない。
雨なら、
「まあ、もう一杯飲むか。」
それでいい。
雨を見ながら飲む酒は、妙にうまい
窓のある店なら最高だ。
ガラスを雨粒が流れている。
傘を差した人が歩いている。
道路を走る車が水を跳ねる。
遠くの景色は少し霞んでいる。
そんな景色を暖かい店の中から眺めながら飲む。
冷たいビール。
燗酒。
焼酎。
ワインでもいい。
雨の日は、店の中と外の境目がはっきりする。
外は濡れている。
こちらは濡れない。
外は少し暗い。
店の中には灯りがある。
その中で酒を飲んでいると、店そのものが小さな隠れ家みたいになってくる。
雨の音と酒は、かなり相性がいい。
蕎麦屋なら、蕎麦を急いで食べない
昼酒をやるなら、蕎麦屋は面白い。
店に入って、いきなり蕎麦を注文しない。
板わさ。
だし巻き。
焼き味噌。
天ぷら。
店によっていろいろある。
まず肴を一つ頼む。
そこへ酒。
一口飲む。
雨を見る。
もう一口。
別に急ぐ必要はない。
蕎麦屋に入ったからといって、10分で蕎麦を食べて出なくてもいい。
酒を飲んで、肴をつまんで、
「そろそろ蕎麦にするか。」
となったところで頼む。
でも蕎麦を食べ終わったら、
「もう一杯くらいいけるな。」
となるかもしれない。
それもいい。
休日なんだから、予定通りに終わらなくてもいい。
港町なら、魚と酒と雨
雨の港町もいい。
観光客でいっぱいの晴れた港とは雰囲気が違う。
濡れた岸壁。
灰色の海。
漁船。
古い建物。
店先から落ちる雨。
そんな町で食堂を見つける。
刺身。
煮魚。
焼き魚。
貝。
その土地の酒があれば頼んでみる。
目的は「海鮮丼の人気店を制覇する」ことじゃない。
雨の港町で酔っぱらうこと。
それくらいでいい。
食べログの順位なんて、その日は忘れてしまえばいい。
気になる店があったら入る。
うまかったら長居する。
それが旅になる。
昼の酒は、時間の感覚がおかしくなる
昼酒の面白いところは、時間がたっぷりあることだ。
一杯飲む。
二杯目を頼む。
話をする。
料理を追加する。
もう一杯。
ふと時計を見る。
まだ3時。
まだ3時なのか。
これがいい。
夜の10時なら、そろそろ帰りを考える。
でも3時なら、まだ何でもできる。
……とはいっても、別に何もしなくていい。
そのまま飲んでいてもいい。
外はまだ雨。
店を変えてもいい。
喫茶店へ行ってもいい。
温泉街ならブラブラしてもいい。
気になる暖簾を見つけたら、また入ってしまってもいい。
予定表なんてない。
雨と酒に、その日の時間を任せてしまう。
そんな休日があってもいい。
今日は車を置いていこう
普段、休日の移動はほとんど車。
そんな人ほど、今日は車を置いていこう。
理由は単純だ。
昼から飲みたいから。
朝、家を出る。
傘を差して駅まで歩く。
電車に乗る。
いつもなら車で通り過ぎてしまう町で降りる。
そこから今日の遊びが始まる。
車がないから、駐車場を探さなくていい。
「帰りがあるから酒はやめておこう」もない。
一軒目でビールを飲む。
日本酒も頼む。
気分が良くなってきたら、もう少し飲む。
外へ出たら雨。
次の店まで傘を差して歩く。
途中で古い喫茶店を見つけたら入ってもいい。
電車に乗って隣町へ移動してもいい。
夕方になって、
「もう一軒行くか。」
でもいい。
車を置いた瞬間から、今日は時間に追われない休日になる。
そして帰りも悪くない。
少し酔って電車に乗る。
窓には雨粒。
町の灯りが流れていく。
座れたら、そのままウトウトしてもいい。
二人なら今日飲んだ酒や料理の話をする。
一人ならイヤホンで好きな音楽を聴く。
いつもの車移動とは、まったく違う帰り道になる。
そしてもっと飲みたくなったら。
帰らなくてもいい。
宿を取って、その町に泊まる。
昼酒から始まった休日が、そのまま一泊の雨旅になる。
だから雨の休日の朝、こう決める。
今日は車を置いていこう。
それだけで、いつもの休日とは違う一日が始まる。
一人なら、誰にも合わせなくていい
一人昼酒も最高だ。
何時に出るか。
何を飲むか。
何を食べるか。
いつ店を出るか。
全部自分で決められる。
というより、決めなくてもいい。
「今日は日本酒かな。」
と思えば日本酒。
隣の人が食べているものがうまそうなら、
「あれください。」
でもいい。
店の主人と話が始まることもある。
隣の客と話すこともある。
逆に、一言もしゃべらず飲んでもいい。
雨を見ながらボーッとしていてもいい。
誰にも、
「次どうする?」
と聞かれない。
一人だからこそ、時間を忘れられる。
二人なら、昼酒はもっと面白くなる
夫婦でもいい。
恋人でもいい。
友人でもいい。
朝、雨を見ながら、
「今日、昼から飲みに行かない?」
それだけで休日が始まる。
電車に乗る。
普段降りない駅で降りる。
傘を差して店を探す。
一軒目。
乾杯。
料理を頼む。
二杯目。
昔の話が始まる。
「あの頃、あそこ行ったよな。」
なんて話をしているうちに、また酒が進む。
気づけば結構いい気分だ。
「もう一軒行く?」
行けばいい。
雨の中、二人で次の店を探す。
若い頃みたいに朝まで飲む必要はない。
でも、
50代や60代になったからって、遊ぶのをやめる必要もない。
むしろ時間の使い方を知った今の方が、面白い遊び方ができる。
酔ったまま雨の町を歩く
店を出る。
傘を開く。
少し酔っている。
雨はまだ降っている。
昼間なのに薄暗い。
濡れた路地に店の灯りが映っている。
さっきまで気にならなかった古い建物が、妙に格好よく見える。
遠くから電車の音がする。
どこかから料理の匂いがする。
こういう時間は、晴れた日の観光とはまったく違う。
名所を見るわけでもない。
写真を撮るためでもない。
酔いながら雨の町をブラブラする。
それ自体が遊びになる。
ただし、荒天や足元の危険がある日は無理をしない。
それくらいは大人なら分かっている。
次の店は、歩きながら決めればいい
最初から三軒予約しておく必要なんてない。
雨の町を歩いていると、気になる店が出てくる。
赤提灯。
小さなバー。
昔ながらの喫茶店。
焼き鳥屋。
町中華。
「ここ、入ってみる?」
入ってみればいい。
昼からビールを飲んで、次は日本酒。
途中でコーヒーを挟んで、また夕方から飲む。
そんな無茶苦茶な順番でもいい。
休日に正解なんてない。
RainyRelaxationが作りたいのは、模範的な休日ではない。
「あの日、なんだか楽しかったな。」
と後から思い出す休日だ。
温泉街なら、そのまま泊まってしまう
そして、これをやるなら温泉街はかなり面白い。
昼に着く。
蕎麦屋で飲む。
雨の温泉街を歩く。
二軒目へ入る。
また飲む。
外へ出たら、もう夕方。
雨はまだ止まない。
そこで思う。
「帰るの面倒だな。」
だったら、泊まる。
もちろん宿が取れるかどうかはその日の状況次第だ。
でも最初から一泊で来るのもいい。
15時になったら宿へ入る。
部屋でゴロゴロする。
雨音を聞く。
酒が抜けて体調も落ち着いてから風呂を楽しむ。
夜になったら、また町へ出てもいい。
あるいは部屋で飲んでもいい。
昼酒から始まって、そのまま雨の一泊になる。
これはかなり楽しそうだ。
「観光しない旅」があってもいい
旅行へ行くと、どうしても元を取りたくなる。
名所。
絶景。
名物。
土産。
有名店。
全部回ろうとする。
でも50代、60代になったら、そんな旅行ばかりじゃなくていい。
雨の町へ行く。
昼から飲む。
うまいものを食べる。
酔っぱらう。
ブラブラする。
また飲む。
泊まる。
翌朝、温泉に入って帰る。
観光地を一つも見ていない。
それでも、
「いやあ、面白かった。」
と言えたら、その旅は成功だ。
雨だから、今日は昼から飲もう
雨の日を楽しむのに、大げさな趣味はいらない。
車を置く。
傘を持つ。
電車に乗る。
そして、昼から飲む。
一杯で終わってもいい。
三杯になってもいい。
気分が乗って二軒目へ行ってもいい。
時を忘れて飲んでもいい。
帰りたくなくなったら、泊まるという遊び方もある。
必要なのは、
「雨だから今日はやめておこう」
を、
「雨だから今日は何して遊ぼうか」
に変えることだけだ。
50代を過ぎたからといって、休日までおとなしくなる必要はない。
晴れた日は晴れた日の遊び方。
雨の日には、雨の日の遊び方がある。
次の休日が雨だったら。
朝から少し嬉しくなるくらいでいい。
今日は車を置いていこう。
そして、昼から飲もう。
Rain Is the Reason.


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